3月ももう下旬に差し掛かりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
相変わらず新型コロナウイルスは世界中で猛威を振るっているので、在宅勤務をしているという人は多いかもしれません。
私もそんな1人で、すでにテレワーク(在宅勤務)を開始して1ヶ月が経過しました。巷では在宅勤務について様々な声が聞こえますが、グローバル企業では在宅勤務はどのような位置付けなのか、支障があるのかないのかを少しご紹介します。
グローバル企業と言っても当然会社によって違っており、今回ご紹介するのはあくまで私自身や友人・知人の会社の例ですのでご承知おきください。
海外との仕事がメインならばテレワークによる支障はゼロ
私の仕事は、海外の会社とのコミュニケーションがメインです。
日本にいる同僚よりも、海外にいる提携会社とコミュニケーションすることの方が多いので、普段のやり取りは当然メールや電話であり、出張などでなければ直接顔を合わせることはありません。
彼らからすれば、私が日本のどこにいようが、ちゃんと電話やメールがつながれば特に気にならない、つまり在宅による支障はゼロということになりますね。
もちろん、日本国内にいる同僚と会議をすることはありますが、今はテレビ電話会議があります。慣れないと使いこなせるようになるまで多少不便は感じるかもしれませんが、慣れてしまえば対面の会議とさほど代わりありません。
テレビ電話会議で差し支えがあるならそもそも海外の会社と離れたところで仕事すること自体できませんからね。
以上のことから、私の仕事では在宅による支障はゼロです。
海外や日本の外資系では平常時から在宅が当たり前な会社も
アメリカやヨーロッパにある海外の会社や、日本にある外資系の会社では、そもそも在宅が当たり前な会社もあります。
私のアメリカの子会社の同僚(アメリカ人)は、普段から毎日在宅で仕事をしていて会社に行ったことがありません。その子会社では、在宅で仕事をすることは普通で、毎日来る人は半分くらいしかいません。ちなみに、子会社も大きな会社です。
このように、コロナウイルス蔓延時のような非常事態でなくても、欧米ではリモートワークは極めて普通なことで、環境も整っていますし日本ほど支障があると思われているということもありません。
ちなみに、日本で一般的にテレワークが普及しないのは何故でしょうか?これについても考えてみました。
日本で在宅勤務は業務に支障があると思われている理由
仕事とは出社して顔を合わてするものだという文化のため
日本では、仕事とは全員決まった時間に決まった場所に集合し、顔を合わせてするものだという考え方が少なからずあると思います。
もちろん、業種や職種によっては実際顔を合わせて仕事をしなければならない場合もありますが、アメリカでは在宅で十分できる業務でも、日本では会社に行かないとできないと考える傾向にあるという印象があります。
単純に文化の違いだと思いますが、この考え方もリモートワーク(テレワーク)が普及しない原因の一端なのではないかと私は考えています。
在宅勤務の環境が整っていない
上記の、仕事とは出社してするものだという考え方のせいもあり、日本では長らく在宅勤務は特に必要のないものと考えられていたのではないかと思います。
このため、在宅勤務のために必要な環境が整っている会社はさほど多くなく、たとえ環境があったとしても社員全員には行き渡らないということも多々あります。
例えば、リモートワークをするにはオフィスワークの場合リモートデスクトップ(会社のパソコンを自宅から遠隔操作して仕事するためのバーチャル環境)が必須になりますが、リモートデスクトップはアクセスできる人数に制限があり、社員全員がリモートワークをすることができない場合もあります。
私の知り合いも、リモート環境自体はあるものの、一度に使うことができる人数が限られているため、このコロナウイルスが流行しているさなかにも週に3〜4回は出社しています(持ち回りでリモートワークをするので、週1〜2回だけ在宅の順番が回ってくるとのこと)。
テレビ電話会議に慣れていない
これも考え方というか文化面のことですが、在宅勤務が普及しない理由の一因にテレビ電話会議の使い方に慣れていないというものもあると思います。
これまで在宅勤務が必要なかったので、いざテレビ電話会議をすることになってもツールの使い方が分からなかったり、テレビ電話会議で資料を投影する方法が分からなかったりして会議がうまく運用できないという人は驚いたことに私の会社(グローバルIT企業)にもいます。
ツールが使いこなせないため、特に年齢層が高い上役は在宅勤務を渋り、他の社員にも出社をさせたがるため在宅勤務が普及しにくくなるという悪循環があるような気がします。
いかがでしょうか?リモート環境が整っていないなどの物理的な理由ではどうにもなりませんが、リモートワークによる支障は案外少ないのではないかと思います。
今回のコロナ騒動はとてもストレスフルで早く収束してほしいと願ってやみませんが、これを期に在宅勤務に対する国全体の意識が少しでも変わればいいな、と少しだけ淡い期待を抱いています。
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