英語ができる人は、英語を使って外資系や日系企業の国際事業部に行くのが年収を上げるには一番早道だと思います。ただ、それにもコツがあるので、この記事の説明が参考になれば幸いです。
外資系は一般的に年収が高い
外資系がどこでも年収が高いとは言いませんが、欧米系の会社は以下の理由で年収が高い傾向にあります。
- 日本初進出の会社は業績を伸ばすため優秀な人材を高い給料で雇う必要があった
- これが定着し、外資系の相場になってしまった
- IT業界などでは業績のいいところが多いので、社員にもそれに見合った高い給与を支給している
- 日本のように福利厚生が充実していない分給与が高い
そもそも外資系で働くには母国語以外の言語が必要だったりと求めるものも日経企業より多いわけですから、当然と言えば当然です。優秀な人は高く雇う。ただし、解雇するのも一瞬です。
グローバルに活躍するのに必要な能力を磨く
外資系に入るにはいくつか鍵になる能力があります。そのうちどれか一つだけ秀でていてもいいですが、できればバランスよくできるのがいいでしょう。
その能力には、以下のものが挙げられます。
英語が流暢であれば、それだけでも相当有利
やはり英語は世界中のビジネスで使われているので、これができれば有利です。私の場合、ネイティブとも対等に議論できる英語力とそれを裏付けするTOEIC970点という点数のお蔭で、日系企業の海外事業部は一発で受かってしまいます。日本人は英語がペラペラだとそれだけで関心してしまいますからね。
ですが、外資系となると相手も目が肥えているのでそう簡単には行きません。
英語だけができても頭が日本の常識に凝り固まっていてはダメ
日本人はコミュニケーションの取り方に特徴がありますし、考え方も特殊です。この点をクリアしないと、仕事上のコミュニケーションにも支障が出るので注意が必要です。
たとえば、急きょ顧客から今日中に商品Aの資料を準備するよう頼まれたとしましょう。分量が多く、今日中に送るには残業をする必要があります。それを引き受けたあなたが外国人の部下に作業を頼みたい時、どう頼むでしょうか?
「顧客からうちの商品Aの資料作成を頼まれたんだけど、君やってくれるかい?納期は今日中らしくてね・・・」
こんな聞き方をしたとしたら、非日本人は真っ先に以下の2つのことを疑問に思うでしょう。
- そもそも何でそんな無理な依頼断らないの?
- 納期は今日中らしくてね・・・ってだから何?僕は今日予定あるから途中でも定時で帰るよ。
日本では常識として顧客からの依頼は断ってはならず、残業をしてでも仕上げるべきという文化がありますが、外国人にはそういう文化が根付いているとは限りません。残業を当然のように押し付けることも理解に苦しむ点です。しかも、言いづらいのか「残業してやってほしい」とはっきりとは言っていませんよね。その日のうちにできないことを急遽押し付けておいて残業についてははっきり言わない。外国人が日本人に対してイライラしがちなポイントです(私の同僚も何人もそうボヤいています)。
自分の「当然」を毎日少しずつ押し付け続けることは多大なストレスになります。毎日こんなことを繰り返していれば、信頼関係を築くことは難しいでしょう。
日本の考え方に凝り固まっていると英語だけができても不利になりかねないので、日頃からいろんな考え方があることを意識した方がいいでしょう。
プレゼン能力を磨く
日本人は自己主張をしないよう教育されているので、人前で話すことが苦手な人が多いと思います。しかし、世界に出れば自己主張が強い人たちとの戦いなわけですから、うまく話せなければ勝ち目はありません(言語に限らず)。
人前で話す力、即座に相手の質問に答える力を鍛えましょう。プレゼンする時は、聞き手の顔を一人一人見ながら声に抑揚をつけて話すといいです。ちょっと言い方が悪いですが、口がうまい人になりましょう。
年収アップに何より大切なのは、今の業界・企業での評価と実績
外資系で必要な能力は上述の通りですが、それも今の会社での評価があっての話です。今の会社でこんな業績を達成してこんなに評価されている、しかも自分にはこんな能力もある。これらがそろってようやく年収倍増の土台が整います。
年収を増やしたいなら、必ず自分の経験分野を選んでください。未経験分野では年収は増えるどころか減ってしまいます。私も、最初の転職で「もうこの業界は嫌だ!」と全く別のところを受けまくって撃沈したことがありますw
経験分野の中で、自分の業績と能力を武器に年収の高いところを狙うのです。
場数を踏むことも大事。「転職慣れ」する
いくら転職のノウハウを入れても、経験がないとシナリオ通りに進まず失敗することもあります。外資系への転職を目指すなら、いっそ何度か転職を繰り返して場数を踏むことで慣れることをおすすめします。面接自体にも慣れますし、複数の企業を知ることは視野を広げることにもなります。
まとめ:業績と能力を武器に同業種で高い年収の企業を狙う
いかがでしょうか。外資系に転職するには、まずは今の会社での業績と、海外の人と渡り合う語学力・コミュニケーション能力が重要になります。これを身に着けた上で、場数を踏めば年収2倍は決して夢ではありません。