日本語に多様な方言があるのと同様、英語にも多様な方言や訛りがあります。
英語が使われているエリアの広さ(世界中)を考えるとこの小さな日本の中にあるバリエーションは驚異的で、英語にはここまでのバリエーションはありませんが、それでも比べてみるとその違いには愕然とすると思います。
実際に各地の方言の動画を集めてみましたので、是非比べて英語学習の参考にしてみてください。留学するにしても、ものすごく訛った地域に行くとその訛りが移ってしまうので、留学の参考にもなると思います。
アメリカ英語(ニューヨーク)
ニューヨークは一部の母音が少し変わったりすることがあるようで、何より言葉遣いが少々荒いことで有名ですね。でも、じゃあどんな訛りなの?というと、人によって訛りなんてないと言う人もいれば、イタリア語訛りだと言う人やアイルランド訛りだという人など意見はいろいろあるようです。この動画の中ではそれをテーマにしています。
アメリカ英語(南部訛り)
これを南部訛りとひとくくりにしていいのか分かりませんが、ゴリゴリのテキサス訛りの人のビデオです。Eの音がEE(イーみたいな音)と強調されるような話し方ですね。よく私の話し方は南部訛りだと言われるんですが、あんまりこれと似ているようには思えないです(笑)
イギリス英語(ロンドン訛り)
ロンドンはイギリス英語の中でも独特の発音で、常に舌の奥を下に下げて母音を発音した上で、短く切って glottal stop (小さいツみたいな音)をかけるような印象です。私も長い間何人ものロンドンっ子と仕事をしていたので、一時期ちょっと移りそうだった時期がありました。
イギリス英語(ウェールズ訛り)
ウェールズは元々ウェールズ語を話すらしく、英語を話す時もその訛りがかなり強いようです。このビデオはウェールズ出身の人たちがウェールズ訛りで話すということのようですが、すごい訛りです(笑)。
イギリス英語(スコットランド訛り)
これもウェールズ語と一緒で(一緒にすると怒られると思いますが)スコットランド語訛りが強いらしいです。こちらは字幕が付いているのでわかりやすいですよ(笑)。動画の中では、一般的にスコットランド訛りが嘘っぽい映画が多いとお怒りのようですが、これを映画俳優に真似しろってのは無理ですよね・・・。
アイルランド英語
アイルランド英語の特徴は私にはちょっと説明はできないのですが、とりあえず聞いていただければすごい英語であることがお分かりかと思います。アイルランドに行って街の人と会話できる気がしない・・・。
オーストラリア英語
イギリスから入植してきた人が多いので、イギリス英語をベースとして独自に発展したアクセントがあります。”Ay” の音を「エイ」ではなく「アイ」と発音することで有名ですね。例えば、 today だと「トゥデイ」ではなく「トゥダイ」となります。イギリスのロンドンでもこれに近い発音をしますが、オーストラリア英語の方が顕著なようです。動画の女性は最近電話で話した他の女性の話し方が語尾上がりでおかしかったということを延々と話していますね。普通に分かる英語です。
ニュージーランド英語
ニュージーランド英語も、オーストラリアと同じくイギリス人が多く入植してきたのでイギリス英語がベースになっています。ニュージーランド英語にはほとんど接したことがないのですが、イギリス北部方言(ひとまとめにしてすみません)やアイルランド方言のようい語尾のTの音がTHのようなSHのような音になるようですね。そちらからの入植者が多かったのでしょうか。
シンガポール英語
様々なアジア人が入り混じるシンガポールでは、いろんな訛りの人がいます。華僑が多いので中国語訛りの人もいますが、マレー語の人もいるようなので、それらの人たちがいろんな英語を話すうちにシンガポール英語というものができあがったようですね。とにかく抑揚が強い印象があります。
インド英語
インド人の英語は、母国語がヒンディー語なのかタミル語なのかなどにもよるのではないかと思いますが、いずれにせよかなりアクセントが強いのが特徴です。日本人も母国語のアクセント(カタカナ発音)が非常に強いので、日本人とインド人が英語で話そうとするといつも苦労するようです(笑)。このビデオはムンバイで撮ったようで、私がいつも一緒に仕事をするインド人とは少し違うアクセントですが、それにしても強い訛りです。
フィリピン英語
フィリピン人の英語には、アジアパシフィック特有の母音のクセがあります。例えば use と言う時にアメリカ人よりも舌を上に上げて発音しているような感じと言えばいいでしょうか。
ちょっとこのビデオだとあまりフィリピン特有の発音が顕著ではありませんが、フィリピンの人がどのくらいの頻度で英語を話すかインタビューしているものです。
いかがでしょうか?比べると同じ英語でも地域によってかなり違うことが分かりますよね。どこ訛りかわかるくらい英語ができると楽しいですよ。
確かに比べると違いがわかるけど、そんなにアクセントは気にならない、とにかく話すことに慣れたいという人は、フィリピン人講師によるオンライン英会話教室を試してみるといいかもしれません。