ご存知の方も多いと思いますが、会計年度が始まる月は国によって違います。
ということは、1年の中で物事が動きやすい時期も国によって違うことになります。
転職についてもやはり日系企業か外資系企業かで活動に適した時期が違うので、外資系企業を狙っている人は活動を開始する時期についても念頭に入れることをおすすめします。
日本と海外では会計年度の開始が違う
日本では政府も企業も4月開始、3月終了の会計年度を採用していますが、海外の大部分の企業ではカレンダー通り1月〜12月を会計年度にしています。
イギリスも、政府は日本と同じ4〜3月を会計年度としていますが、企業については多くが1〜12月を会計年度としているそうです。
つまり、外資系企業では新年度が1月から始まる企業が多いため、物事が動きやすくなるのはそれより前ということになります。
そもそも何で日本の決算期は3月なのか?
海外の大多数は12月が決算期なのに、何故日本だけ3月なのでしょうか?
以前NHK(チコちゃんに叱られる)で、多く使ってしまった予算の帳尻を合わせるため年度の開始月をずらすことでお金を使いすぎていないように見せるため会計年度の開始を4月からにしたという話をやっていましたが、どうやら厳密にはもう少し真面目な理由で、明治政府が当時ヨーロッパの中心だったイギリスの会計年度が4月〜3月だったのにならって同じように4月〜3月を会計年度としたことが始まりだったそうです。
日本とイギリスのほかにはインド、パキスタン、デンマーク、カナダが4月〜3月制を導入しているそうです。私はカナダに出張に行くことが非常に多いですが、企業は1月〜12月制を採用しているので知りませんでした。このように、国としての会計年度と企業としての会計年度は違うことも多いので注意が必要です。
外資系企業の求人が活発になるのは10〜12月
さて、本題に戻りましょう。
海外の多くの企業が1月〜12月を会計年度としているということは、日本にある外資系企業もそのタイミングで決算する会社が多いことになります。
そうすると、必然的に転職市場が活発になるのも10〜12月にかけてということになります。新しい年度が始まる前に採用を済ませてしまおうということですね。日本で4月に向けて転職や就職が活発になるのと同じです。採用予算を新年度前に使い切りたいという意図もあるのでしょう。
外資系の求人はこの時期に数多く出てくることになるので、春〜夏という比較的求人が落ち着いている時期よりも、この時期の方が自分に合ったポジションが見つかったり採用される可能性も上がると考えられます。
あくまでこの時期に求人が活発に変動する傾向にあるというだけで、この時期でないと外資系の転職活動ができないわけではありませんが、この時期にしか出てこない求人もあるので、外資系を狙っている人はこの時期は特にアンテナを張っておくといいでしょう。
ただし、求人は時期に無関係に出てくる時に出てくる
外資系の転職市場が活発になるのは10〜12月ごろではありますが、決してそれ以外の時期にはいい求人が出てこないという意味ではありません。
私はむしろ10〜12月に転職が決まったことはありませんし、求人が落ち着くはずの4月に目玉求人を見たこともあります。
このため、10〜12月以外の時期は転職活動をやめるべきということはなく、外資系への転職を目指しているなら常にアンテナは張っておくべきだと私は考えています。普段からアンテナは張りつつ、10〜12月に特に活発に活動をするというイメージですね。
まとめ:転職するなら秋冬が吉
外資系企業は10〜12月、日系企業は4月の新年度に向けて1〜3月にもっとも求人が活発に変動することを考えると、外資系・日系あわせて転職活動をするのは秋冬(10月〜3月ごろ)がもっとも適していることになります。
年中転職活動ができる人はいいですが、転職活動できる時期が限られている人は、春夏よりも秋冬に集中的に転職活動するといいでしょう。春夏は水面下でリサーチなどに徹し、秋冬に一気に加速をかけるのです。
- 転職活動できる時間が限られている人=秋冬にまとめて転職活動
- いつでも転職活動できる人=年中アンテナを張ってライバルの少ない時期にも機会を狙う
上記が私がおすすめする戦略です。外資系、日系に限らずみなさんの転職の成功を祈っています!
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