英語ができる人がやる仕事は通訳か英語教師しかないと思われることもしばしばありますが、英語を使ってできる仕事は星の数ほどあります。
今回は、英語をバリバリ使ってやる仕事から英語がちょっと苦手でも英語を使った仕事のとっかかりとして始めることができる職種まで紹介しますので、外資系企業やインターナショナルな環境を狙っている人は是非参考にしてみてください。
通訳・翻訳家
多くの人が英語というとすぐに思いつくのがコレですね。通訳は会話力も必須ですが、翻訳家は会話ができなくてもできますし、最近は在宅の仕事も多いです。
翻訳家は人と関わることはあまりないので本当に読み書きに特化されますが、日本人は会話よりは読み書きが強い人が多いので頑張れば比較的実現しやすい仕事です。特に資格がなくてもできる場合が多く、フリーランスの翻訳であれば翻訳会社のトライアル(テスト)に合格すればすぐにでも仕事をもらえます。
翻訳会社に登録するのはハードルが高いという場合、誰でも自分で広告を投稿してお客さんが来るのを待つことができるサービスもあります。「ココナラ」に登録すれば、翻訳の実績が何もない人でも「XX(ジャンル)を○○円で翻訳します」などと自分で内容や価格を決めて投稿すれば今すぐ始めることができるので、実績作りにはうってつけです。
英語講師
これもみんな思いつく仕事ですね。学校の英語教師という手ももちろんありますが、幼稚園や英会話学校の講師という手もあります。特に子供向けの英会話の場合求められる英語力もさほど高くない場合があるので英語がペラペラではない人でもおすすめですよ。
本格的に英語講師になりたい人は、小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)というNPO法人が2003年から実施している児童英語講師の資格を持っていれば、講師になれる機会もぐっと広がります。
英検準一級以上の英語力が求められるためそれなりに英語力は必要ですが、英語講師を目指す人は登竜門として取得している資格といっても過言ではありません。アルクの専用通信講座を所定の成績で終了+2日間の講習受講+資格申請という3ステップだけで取得できる資格なので、英語力があるなら取らない手はありません。
幼稚園の英語教師アシスタント
外国人講師による子供向け英語教室や幼稚園での教師のアシスタントは探すとけっこう出てきます。簡単な会話ができるだけでも受かる場合もあるので受けてみてはいかがでしょうか?
外国人講師と話すこともあるので、英会話の上達も望めますし、やりがいもあるのではないかと思います。
ただし、正規雇用はあまり多くなく、アルバイトなどの非正規が多いのが難点です。
英会話スクールの事務
駅前留学などの英会話スクールの事務です。受付や生徒の管理などを行います。ぱっと見英語は必要ないように思えるかもしれませんが、スケジュールの調整などで外国人の英語講師と話すこともあるので英語はできた方がプラスになります。
外国人講師は日本語が苦手なことが多いので(生徒といつも英語ばかり話していればいいので日本語を勉強する機会がないのではないかと思います)、たとえ事務であっても英語を使う機会は多いですし、人と接することが多いのでやりがいもあるのではないかと思います。逆に、メインは事務なので英語ができなくても支障はありません。
スクールによっては正規雇用もあると思います。
貿易事務
輸入商社などで貿易を行う業務です。実際に商品を輸入・輸出する相手国の取引先との英語でのやり取りが発生するのはもちろんですが、国内の倉庫や税関の人とも関わることになるので高度な能力が求められますし、一般的には年収も高めであることが多いです。
非正規もありますが、正規雇用が狙える職種です。
英文事務
英文事務と一口に言っても様々な業務内容がありますが、一般的には外資系企業などで英語を使って文書を作成したり、電話応対をしたり、資料作りをしたりすることが多いようです。
デスクワークメインであることが多いですが、場合によっては英語での電話応対なども発生するので、ある程度英会話能力が求められる場合もあります。
非正規であれば比較的求人数も多く、英語を使った業務をやったことがない人が最初に受けてみるのも手かもしれません。
英文秘書
英文事務が書類の作成がメインである一方、英文秘書は外国人の重役についてその人のスケジュールを管理したり必要な書類を準備したりする仕事です。
秘書の能力に加えて外国人の重役と英語で話せることが必須になるので難易度の高い仕事といえます。募集の数もあまり多くなく、たくさん求人を見かける英文事務と比べると狭き門かもしれません。
航空会社・旅行会社
旅行代理店で旅行のプランを練ったりする仕事です。代理店の受付だと英語を使うことはあまりありませんが、プランナーであれば実際に海外の観光業者などと連絡を取って日本人向けにツアーを企画する業務もあるので、英語を使う機会は期待できます。
実際、大手の旅行代理店では英語力が求められることが多いですし、ツアー企画であればうまくいけば現地の視察で海外に行けることもありますよ。
空港の地上係員
空港の地上係員も、日系航空会社であったとしても海外のお客さんが来ることもあるので英語を使います。求められる英語力は日系航空会社だと英検2級またはTOEIC550点程度なのでさほど高くはないですが、それより高い点数であればより優遇されるでしょう。
最初はグラウンドスタッフ(地上係員)から始めて、CA(客室乗務員)に転職する人もたくさんいるみたいなので、まずはここから始めてみるのもいいですね。
企業の総合職
私がコレです。求められる英語力は会社や事業形態によって様々で、たまに海外パートナーと関わるだけの日本の会社なら英語力は全く求められませんし、そもそも海外事業を主力で行っている会社ならTOEIC950点以上でないと面接も受けられないこともあります。
私がこれまで働いてきたところはTOEIC900〜950点以上でないと面接が受けられないところが多かったです(笑)。私が今やっているのはIT企業の商品企画で、海外パートナーとの共同企画・開発や契約交渉が多いため高い英語力が必須ですが、総合職=英語必須というわけではないので会社によりけりですね。
総合職といってもそもそも海外と関わらない部署もあるので、部署移動で英語を全く使わない業務を任される可能性もあります。
まとめ
いかがでしょうか?今回は一般的にも知られている英語を使った仕事を紹介しましたが、英語を使った仕事は他にもあまり知られていないものが数多くあります。
英語が苦手でもできるものもありますから、自分には無理だとあきらめず是非挑戦してみてください。何でも挑戦することから道は開けます。