世界を飛び回る仕事に憧れる人は多いですよね。
海外出張が多いと日本では見られない色々なものが見られますし、知見も広がります。何より、国際的で華やかな雰囲気に惹かれるという人も多いのではないでしょうか。
今回は、数多い世界を飛び回る仕事の中でも比較的手が届きやすいものをピックアップしました。外交官やプロトラベラーといった職業も世界を飛び回れることは確かですが、ここでは今からでも普通の会社員が目指しやすいものでかつ国際的な仕事を中心にご紹介したいと思います。
全て私自身の実際の経験や元同僚・知人の話に基づいており、想像で書いているのとは違うリアルな海外出張事情ですので是非ご覧ください。
世界を飛び回る仕事の種類
バイヤー
意外と知られていないのがバイヤーの仕事。ブランド品を始め、雑貨、食品、家具、植物などなど、その商材は多岐に渡りますが、日本では売っていないものを目利きのバイヤーが買い付けに行って日本向けに輸入して販売するための仕事です。
もちろん英語ができると有利ですが、買い付けに行く国は英語が通じる国とは限らないので、英語は必ずしも必須ではありません。通訳を同伴して買い付けに行くこともあるようなので、日本語しかできなくても不可能な仕事ではありません。
実際、よくテレビで日本語しかできないバイヤーが世界を飛び回っているドキュメンタリーを放送しているのを見かけます。
ただし、通訳が同伴してくれるようなバイヤーはよほど腕があるか自分で輸入雑貨店を経営している人に限られるのではないかという気もします。
プロジェクトマネージャー
え?プロジェクトマネージャーがどうやって世界を飛び回るの?とお思いかもしれませんが、私の職種もこれに近いです。海外の企業と協業もしくは仕事を外注していたり、海外向けのサービスを作っている会社であれば、海外の制作会社や海外の販売会社などと密に連携することは十分にあり、海外出張も期待できます。実際私もこれで世界を飛び回ったり毎週英語で電話会議をしています。こういった業態はソフトウェア、コンテンツ、ゲーム、システム開発などITの分野に多い印象です。
こういう仕事で海外出張をしたい場合、海外拠点がある日本の開発会社、海外サービスを展開している(または展開予定)の日本の会社などに狙いを定めて行くといいです。業務の実績や語学力が伴えば、ほぼ確実に海外と関わるポジションに就くことができますよ。むしろ嫌でも呼ばれます。
この仕事を狙う場合、TOEIC800点程度の英語力があると有利ですが、その分野に長けているなどこれまでの経験や能力によっては英語が全くできなくても狙うことができます。私の元上司は私と一緒に世界を飛び回っていましたが、英語力は文字通りゼロでいつも私が通訳していました。
プログラマー、SE
これもプロジェクトマネージャーと同様、海外と関わることがある開発会社などの場合、現場のプログラマーとして海外に出向したり、海外のプログラマーの管理者として海外に行ける可能性があります。
まずは日本の現場で海外と行き来してグローバルな環境で働いた実績を作れば、海外に転職・出向できる可能性も広がりますし、実はかなりおすすめです。
日本ではプログラマーやSEは3Kと言われるほど過酷ですが、シリコンバレーのような海外ではエンジニア系の待遇は非常によく、とてもホワイトだし給与も高いです。プログラミングの知識とある程度の英語力のある人は、給与も日本と比較にならないくらい高い海外で大いに活躍してほしいと願ってやみません。
この職種の場合、さほど高度なコミュニケーションスキルは求められないのでTOEIC700点程度であればかなり受かりやすくなります。業務経験がPMレベルであったり秀でたスキルがある場合、海外現地採用ではなくても海外に行く機会がある仕事につくことはできると思います。
ただし注意してほしいのは、プログラミングで使う英語は人間が使う英語とは別物だということです。私も日本人のプログラマーが書く英語を見たことがありますが、プログラミングができるから英語ができるということは決してありません。是非、プログラミングの英語ではなく人間の英語を身につけてから挑んでいただければと思います。
製造系の工程管理や品質管理
自動車、食品、部品などの工場は海外にあることも多く、日本の会社であれば海外の工場に監督者として派遣されることもあります。
私の友人にも電気会社の海外工場に頻繁に出張している人や、自動車の品質管理のためヨーロッパを飛び回っている人が何人もいます(私の知り合いの大手自動車メーカー品質管理担当にインタビューした記事がありますので、興味のある方はご覧ください)。理系に適した仕事ですね。現場で技術者や製品企画として経験を積んでからリーダーやマネージャーとして海外を飛び回れるようになったパターンです。
英語力については国にもよりますが、私の友人の場合だいたいTOEIC800点くらいの人が多いです。ただし、英語は必須とは限りません。これも仕事の能力次第です。
国際営業
国際営業というと華々しい響きがありますが、要は海外展開を狙う日本企業から海外企業を説得しに行くための要員です。
海外の法人などに対して自社製品を売り込むことになるので、通訳を挟むよりは自分で英語でプレゼンした方が確実に有利ですが、場合によっては通訳を挟むことも可能なのではないかと思います。私も、英語が話せない国際営業のプレゼンを海外出張で通訳したことがあるので、実際に英語が話せなくても世界を飛び回っている人はいます。
自力で英語を使って商品を売り込むなら、最低でもTOEIC800点程度はあった方がいいのではないかと思います。一方的にプレゼンするだけなら暗記すれば簡単ですが、その後相手からの質問に答えたりコミュニケーションが発生するので、生半可な英語では務まりませんからね。業務内容にもよりますが、本当は900点はあった方がいいのではないかという気もします。
この仕事の場合、日本の会社で働きながら売り込み先の国に出張をするか、運が良ければ海外拠点に出向することもあると思います。
青年海外協力隊などNPO系
これは正規の仕事ではなくボランティアですが、青年海外協力隊などとして海外に派遣されれば、現地での生活費や住居費は支給され、1〜2年程度海外で働けます。
英語力はなんとほぼ不問で、JICAの基準ではTOEIC330点となっています。330点というのは、よほど英語が壊滅的に苦手でない限り普通に対策すれば取れる点数だと思いますので、頑張ってみるのも手ですね。
ボランティアなので長期的に続けるものではありませんが、インターナショナルな環境であることは間違いありません。
ただし、青年海外協力隊の場合年齢が20〜39歳となっているのでご注意ください。
インフラ系
海外の途上国で電気、ガス、水道、鉄道といったインフラを整備するという仕事もあります。技術者の経験が必要である場合が多いので全く未経験の人が中途で行くのは難しいですが、製造業の工程管理をしたことがある人ならいけなくはないかもしれません。
今大学生という人は、理系なら狙ってみるのも手ですね。電力会社や鉄道会社といった大手でないと難しいですが、その下請け会社に入社して現地スタッフの監督として出向したり出張できる可能性はあります。
やはりこの仕事も能力次第で英語は不要ですが、技術者であればTOEIC600〜700点くらい、監督者であれば800点くらいあれば抜擢されやすいと思います。
建築系
これもインフラと同様、理系におすすめの仕事です。主に途上国などで建築の工程管理や現場指導として海外に行きます。インフラと同様、建築系の知識がある管理者は途上国で非常に求められているので、経験がある人は狙い目なのではないかと思います。もちろんたいていは途上国なので現地での生活は大変ですが。
英語力は技術者であればTOEIC600〜700点くらい、監督者であれば800点くらいあることが好ましいですが、一緒に海外に行く人に英語ができる人がいればその人に通訳をお願いすることもできるかもしれません。
総合商社
大手総合商社であれば世界を飛び回る職種は非常に豊富にあります。私の友人にも、何人も総合商社で世界を飛び回っている人がいます(もう、お互いが今どこの国にいるのかわからないくらいにお互い飛び回りまくっています笑)。ただし、新卒以外では難しいのが難点ですね。
総合商社の場合、よほどの経歴がない限りはTOEICの点数は900点以上はないと厳しいのではないかと思います。そもそもTOEICの点数で足切りされる可能性が高いので、その分野でよほど求められる経歴があるなどの特例でない限り、日本語しかできない人が通訳を挟んで業務をするというのは厳しいでしょう。
総合商社勤務の私の友人は全員TOEIC900点以上で、資格だけの飾りではない本当の英語力があります。
総合商社を狙う場合は、ちゃんとした英語力を磨くのがおすすめです。
輸入商社
規模は小さくなりますが、海外から商品を輸入して販売する会社であれば海外を飛び回るチャンスも多いです。とはいっても、貿易事務の話ではありません。
海外パートナーとの輸入や輸出の発注のやり取り、港で荷下ろしをする乙仲や税関とのやり取りが中心の貿易事務は内勤なので海外を飛び回る機会はあまり望めませんが、商品企画や営業であれば、海外視察や研修、買い付けなどで海外出張できる可能性もあります。バイヤーに近い仕事ですね。
ただし、買い付け専門のバイヤーに比べて商品企画や営業の場合幅広い業務に対応しなければならず、その分高いビジネス英語力が求められることが考えられますので、TOEICは最低でも700〜800点以上あるのが好ましいでしょう。ただし、日本語しかできなくても輸入商社で海外を飛び回っている人は一定数いますし(多くはないですが)、飛び回るうちに英語もだんだんできるようになります。
航空会社の客室乗務員
言わずと知れたキャビンアテンダントですね(英語では flight attendant というのが一般的です)。日本ではどういうわけなのか女性しかいませんが、海外では防犯の観点でも男性もいるのが当たり前なので、海外の航空会社であれば男性でもなることができますよ。
ただし、国際線の客室乗務員の場合高い英語力は必須です。お客さんと英語で話す必要があるのはもちろんのこと、一緒に飛行機に乗る同僚とも英語で話せないといけないので、どんなに低くてもTOEIC800点は必要だと考えましょう。国際線の場合、TOEICの足切りもあると思います。ただし、私の周りの元国際線CAの中にはあまり英語ができない人もいました。
また、客室乗務員の場合は語学力以外に身長の制限もある程度あるそうです(あまり背が低いと頭上の棚の開閉ができないため)。
私が英語力ゼロから世界を飛び回る仕事を実現した方法
これまで紹介した職種は英語ができる方が有利な仕事が多いですが、英語が苦手な人もまだ諦めないでください。
確かに世界を飛び回るには英語力があれば近道になりますが、英語が全く話せなくても世界を飛び回っている人は私の周りにもたくさんいますし(そして私が彼らのために通訳をしています)、私自身も最初は英語力なんてゼロ、「ハローハワユー」しかわかりませんでした。
では、英語が完璧でなくても世界を飛び回るにはどうしたらいいのか?それは、その道に長けた転職エージェントを探すことです。
私は、過去の転職活動で何度もJACリクルートメント社の英語転職.comにお世話になりました。
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私も、英語転職.comで見つけた仕事で英語力を磨いて今に至るのです。
もちろん、最初から英語がバッチリなら怖いものは無し!!
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