日本に住んでいると、私のように海外出張で世界を飛び回る既婚女性に対して、一体家事はどうしているのかと聞かれることが非常に頻繁にあります。
今回は、日本在住で海外出張が多い既婚女性の1人として、私が海外出張の時に家事をどうしているのかをまとめてみました。
・・・が、最初にはっきり書かせていただきますが、私の夫は自分の身の回りのことも家事も全て自分でできるので何も参考になることは書けません(笑)。
このためこの記事では、私の家ではどうしているのか(参考にはなりませんが)と、女性が全ての家事をしなければならない家庭の場合海外出張中はどうしたらいいのかを書きたいと思います。
海外出張が多い私の家の場合
家事・食事
私の場合、冒頭で書いた通り夫は自分で何でもできるので、私が海外出張に行く前に準備しておくことや出張中に気にしなければならないことは何もありません。夫は私の出張中でも食事や掃除、洗濯は全て自分でやるので、私はいつも自分の出張の準備にだけ集中して気持ちよく送り出してもらっています。
そもそもうちでは普段から食事も各自自分で用意して食べますし(たまにお互いが好意で作りますが)家事も気付いた方がやっています。このため、海外出張だからと言って私が夫のために何かを準備するといったことは特に考えたことがありません(もちろん、子供がいないからという前提はあります)。
むしろ、うちでは出張で忙しい私のために夫が私の分の洗い物や洗濯をしてくれるくらいです。そんな私の態度に腹をたてる方もいらっしゃると思いますが、そんな方はどうかこのかわいい猫の画像でお気持ちを落ち着けていただればと思います。世界を飛び回る仕事でバリバリ稼ぎながら家のことまで全てやるのは私には無理なのです。
お金の管理
私の家ではお金もそれぞれが別に管理をしているので、当然お小遣いという概念もありません。お互いがお互いの収入も支出も自分で管理して毎月決まった金額の生活費を出し合っているので、私の出張中も夫は自分の手持ちの中から勝手にお金を使っています。
このため、出張中に夫の食費や生活費を私が管理するということもありません。
ちなみに、うちではお互いの収入もざっくりしか知りません(笑)それぞれ決まった生活費さえ出せばいくら稼ごうが使おうが自由という考え方です。趣味のものに何十万使おうが、どうぞご自由にという感じです。私もちょいちょい高いPCやカメラを買っています。
以上です。何の参考にもなりませんでしたね。
私の家がお互いここまで放任主義なのは、出張が多い私が結婚したのがたまたまそういう人だったのではなく、そういう人がいなければ結婚する必要性自体を感じていなかったからです。
考え方や能力は人それぞれなので、別の考え方を否定する意図はありませんが、家事の分担を平等にしない相手と結婚するという選択肢は私にはありませんでした。
では、誰か1人が一家全員分の家事をしなければならない家の場合、その人が海外出張をする時何をすればいいのでしょうか?
家族全員分の家事をしなければならない女性が海外出張をする場合
では、ここからは家族全員分の家事を全て1人でしなければならない人が海外出張で数日家を空ける時に何をすればいいのかまとめてみます。
子供がいない家庭が前提です。
食事
短い出張なら、夕食は保存のきくものをあらかじめ作って保存しておくということも考えられると思います。冷蔵・冷凍保存できるものを用意し、温め方のメモを冷蔵庫に貼っておくといいでしょう。電子レンジの使い方がわからない相手なら、説明書を置いておきましょう。
また、最近では食事やお弁当のデリバリーサービスもあるので、出張中のみそういうサービスを使ってもらうという方法もあります。
食宅便は1食あたり3000円以上しますが、低糖質メニュー、カロリーケア、たんぱくケア、お好みのメニューなど多彩な選択肢があり、食事制限がある人や体づくりをしている人にも優しいメニューが豊富です。不摂生で栄養状態が偏っている人にも最適ですね(笑)。きちんとした食事を摂りたい場合におすすめで、定期便もありますが一回切りの注文も可能です。出張の前に日数分注文しておいて、毎日届くようにすることができるので出張中も安心です。
dデリバリーは、食宅便とは違ってピザーラ、バーミヤン、KFCなどの有名店から好きなメニューを選んで宅配してもらうサービスです。こちらは有名店のデリバリーサービスであり、あくまで自宅でてっとり早く外食のメニューが楽しめるサービスなので、オーダーメイドのお弁当を作ってくれるサービスではありません。dデリバリーは出張前にまとめて予約するといったことはできず、通常の出前に近い感覚です。最近で言うとウーバーイーツのようなサービスですね。dデリバリーを使う場合は、留守をしている人に毎日自分で注文してもらう必要があります。ただ、有名店の店舗で食べられるメニューが揃っているので、選択肢は多いと思います。
おこづかい制にしている場合、出張中だけ増額して1日の金額を決めた上で外食してもらう手もありますね。ちなみに、おこづかい制という概念は私が知る限り欧米には存在しません(欧米人数億人を全員知っているわけではないのでゼロだとは言っていません)。
家事
家事をやらない相手の場合、出張中に何をどこまでやってもらうかは悩みどころですね。洗濯やゴミは帰ってくるまではある程度貯めておいてもらうことはできますが、使った食器を洗うのは自分でやってもらわないわけにはいかないと思いますので、最低限自分でやってもらうしかないでしょう。食器洗いもできない場合、使い捨ての食器(紙のお皿や割り箸)を用意しておいて不在中はそれを使ってもらうことならできるでしょうか。
出張中、絶対に自分でやってもらわないと困ることについては、あらかじめ説明した上でマニュアルを作成して冷蔵庫などにぶら下げるか、1つのファイルにまとめてメールで送っておくと安心できると思います。やるべきことをきちんと言葉や図で可視化すると理解しやすいという人が多いので、マニュアルにしておけば普段なかなか難しいことでも対応してもらえるかもしれません。
ただし、説明する時は感情的になって日頃家事をしてくれないストレスをぶつけてもダメですよ(笑)。いくらプライベートでも、人に対して作業をお願いする時は落ち着いて筋道立てて説明する必要があります。仕事でプレゼンテーションするような要領でロジカルに説明しましょう。
こうやって出張中に少しずつ身の回りのことを覚えてもらうことで、自立心が身についてやがて自分のことが自分でできるようになることも考えられます。
説明は、あなたの気持ちなどの定性的な話も交えつつ、定量的な具体例をメインにすることをおすすめします。詳細は下の方の項目で説明いたします。
お金の管理
先ほど食事の項目でも書きましたが、おこづかい制にしている場合は出張中に使える金額を決めておくことをおすすめします。出張中はあなたが食事を作ることはできないので、作り置きができない場合お弁当などを自分で買ってもらうか、事前にデリバリーサービスを予約してもらうなどの対応をすることになります。この場合、通常よりもどうしてもお金がかかってしまうので、出張中の3食分の金額をあらかじめ決めておくといいでしょう。
本当は、お金の管理は自分でやってもらうのが理想だと私は個人的に思っていますが、そうでない家庭もあると思いますのでその家ごとの管理しやすい方法を見つけてください。
家事をしない相手に家事をやってもらうコツ
ここでそもそも家事を分担することはできないのか考えてみます。
あなたと結婚相手が同程度に働いて同程度に稼いでいるなら、片方だけが常に食事を作ったり、片方だけが生活のことを気にかけなければならない理由は論理的に説明できませんよね。
どうしても相手が家事をすることを受け入れない場合(もしくは単純作業を少しやっただけで半分分担した気になっている場合)、家事にかかる工数(項目数ではありません)を書き出して、どちらがどのくらいの人月を家事に費やしているのか可視化してみましょう。
家事に慣れていないと効率が悪くて余分な時間(工数)がかかることも考えられるので、工数は時間よりも何をどれだけやったかを数字でまとめるのがおすすめです(お皿を何枚洗ったか、洗濯物を何枚畳んだか、そしてそれにどのくらいの時間がかかったかなど)。これであなたの方が極端に洗い物や洗濯物の枚数、掃除面積や調理の分量が多い場合、不公平なので同じ量を旦那さんに求めることができますね。
お互いの家事を棚卸して定量的に可視化することで、お互いの収入や労働時間に応じた理想的な家事の分担が見えてくるはずです。お皿は1日あたり○枚洗うこと、洗濯は週あたり○枚洗って畳むこと、といった要領ですね。
あまり厳密にしすぎるとストレスになるので、工数計算はある程度ざっくりした上でたまにはお互いがお互いを手伝うなど、幅を持たせましょう(ただし、だんだんあなたの負担が重くならないように、いつ何をどれだけ手伝ったかメモするか記憶していざとなったらそれを引き合いに出すのがおすすめです)。
もちろん、家事を平等に分担するのは男性も女性も平等に働いていることが大前提ですよ。結婚相手には高い年収や家事の分担を求めるのに自分は専業主婦というのは不公平なので、平等を求めるなら自分も相手に求めるのと同じだけ稼ぎましょう。
最後に
いかがでしょうか。私の家でどうしているかについては何の参考にもならなかったと思いますが、いつも「そんなに世界を飛び回るなら家のことはどうしてるの?」と非常に多くの日本人から聞かれるので記事にしてみました(ちなみに、欧米人からは一度も聞かれたことはありません)。
そもそも世界を飛び回る仕事をするくらいなら、本来性別に関わらず自分のことは何でも自分でできた方がいいと思います。そうでなければ出張中に自分の身の回りのことができない可能性があるからです。
仕事さえできれば身の回りのことは自分でできなくても問題ないという考えの人も、長期出張になった時は食事や洗濯は自分で対処しなければなりません(外食にも限界があると思います)。また、普段困ったことがあった時いつでも他の人に助けてもらっている人も、単独海外出張中に困ったことがあってもその場に誰もいなければ自分の力で解決しなければなりません。
このため、いざ頼れる人がいない出張中に困らないためにも、日頃から性別に関わらず自分のことは何でも自分でできるようにしておいた方がいいのではないかと思います。
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