グローバル企業を受けるということは、多くの場合英語で面接をするということです。
日本の企業の海外事業部の場合普通の転職とあまり変わらないですが、外資系ともなると日本企業とは全く勝手が違います。「履歴書は手書きで」「服装はルクルートスーツで」「髪の色は黒のみ」といった表面的なもが求められない代わり、中身はシビアに見られるので、万全に対策をして挑みましょう。
準備編
日本の企業の面接で事前に時間をかけて準備していたものは、外資系では不要なこともあります。もちろん会社にもよりますが、一般的な傾向をこちらでご紹介します。
スーツは必ずしも必要ではない
受ける企業のドレスコードにもよりますが、カジュアルOKな会社の場合面接にスーツを着ていくことは必須ではありません。
私も昔は心配なので常にスーツを着ていましたが、カジュアルOKな会社であればカジュアルな服装で面接に行っても普通に受かります。私も何度も受かりました。
心配な場合は、事前に担当のエージェントに聞くといいでしょう(こういう相談をするためにも人材紹介会社を利用するのがおすすめです)。
「私服OK」と言っておいて本当に私服で来るかどうかを試すような文化は少なくとも欧米にはないので安心してください(笑)。
履歴書は手書きでなくても良い
日本では履歴書は手書きで丁寧に書かなければならない風習があるようですが、外資系企業は効率重視なので時間がかかる手書きよりも読みやすく早い活字が好まれます。
私もこれまでPCで作成した履歴書を印刷して普通に受かってきました。
髪も別に黒くなくて問題ない
昨今、髪が黒くない学生は学校に地毛証明書を出さなければならないことが話題になりましたが、そんなことをするのは日本だけです(東アジアなら他にもあるかもしれませんが)。そもそも、アメリカでは外見を理由に不採用にすることは禁止されているくらいです。
ただ、外資系であっても日本人が面接官だった場合、もしかすると明るく染めた髪はネガティブに作用する可能性もあるので、事前にエージェントに確認するといいでしょう。生まれながらに地毛が明るい色の場合は、何も気にせず堂々としていましょう。それで不採用にする会社はそういう会社だということです。
実践編
さて、ここからはいよいよ英語で面接を受けるためのコツです。慣れないうちは英語での面接は緊張するかもしれませんが、慣れれば日本語の面接を何も変わりません。
事前にしっかり対策し、本番はリラックスして挑みましょう。
英語面接の質問・回答例は英語で検索する
日本語の面接の質問例や解答例がいくらでもネットに落ちているのと同じで、英語の面接の質問や回答も英語でネットを検索すると大量に出てきます。英語面接の事前の情報収集は、日本語ではなく英語で行いましょう。
例えば、”job interview questions and answers” と検索すると、面接の質問例と回答例がたくさんヒットします。私が検索してトップに出てきたのがこちらのサイトですが、毎回のように必ず聞かれる質問ばかり載っているので参考にしてください。
中でも模範的な質問と回答例をいくつかピックアップしてみましょう。
- (質問例)Tell me about yourself.(あなたのことを教えてください)
- (回答例)I am Taro Tanaka. I’ve been working for ABC Inc. for 5 years as product manager. I worked for DEF Inc. before ABC, but I wanted to utilize my English skills more and joined ABC that offered me a challenging overseas marketing position.(私はヤマダタロウです。現在ABC社で5年間プロダクトマネージャーとして勤務しています。ABCの前はDEF社にいましたが、もっと英語を活用したいと思いやりがいのある海外マーケティングポジションのオファーがあったABCに入社しました)
ポイント:ここでは履歴書やFacebookを見れば分かることをそのまま言うのではなく、何でその仕事を選んだのか、何で辞めたのかといった履歴書には書いていないあなたの気持ちを織り混ぜましょう。面接では、すでに読んだ履歴書の内容を再確認するのではなくあなたの人となりを見るのが一番のポイントなので、ここで「今の会社だとできないことがあるからあなたの会社を受けています」という気持ちが伝わるような自己紹介をするのがいいです。
- (質問例)What are your weaknesses?(あなたの弱点は何ですか?)
- Well, sometimes I get upset when my colleagues don’t submit their deliverables on time. I have been trying to incorporate some buffers to our schedule to avoid potential delays, and even if there are delays, I try to keep calm and ask my colleagues why it happened instead of just blaming them.(同僚が納期を遅れて提出すると、時々怒ってしまうことがあります。最近は遅れを避けるためスケジュールにバッファーを組み込んでいますし、もし遅れが生じてもただ同僚を責めるのではなく落ち着いて原因を聞くようにしています)
ポイント:日本語の面接でも同じですが、弱点を聞かれた時は「エクセルが苦手です」とか「議事録を取るのが苦手です」といった比較的簡単に改善できるスキル的な問題よりも、人格的にあなたが弱点だと感じていることを述べましょう。それに対して、どう改善に取り組んでいるのかを述べるのが大事です。
- (質問例)What are your strengths?
- (回答例)One of the biggest strengths of mine is understanding of different cultures in addition to proficient English skills. In cross-cultural communication, just being able to speak English sometimes doesn’t help much to carry out negotiations smoothly, but understanding each other’s culture is more important. By considering cultural differences, I have reached agreements in difficult negotiations.(私の最大の強みは、堪能な英語力に加え異文化に理解があることです。異文化コミュニケーションでは、英語だけが分かってもスムーズに交渉を進められないことがあり、お互いの文化を理解することがより重要になります。文化の違いを考慮することにより、これまで難しい交渉においても合意にたどり着いてきました)
ポイント:強みはいくらでも答えられるという人も多いのではないかと思いますが、ただ「プロジェクトマネジメントスキルが強みです」とか「仕事の正確さが強みです」といった事実だけを言うのではなく、それを裏付ける情報も追加してください。例えば、強みとするプロジェクトマネジメントスキルのお陰で他の人にはできない何ができたのか、どんな危機を乗り越えたり利益をもたらしたのか、具体例を添えて説明するようにしましょう。
これらはほぼ必ず聞かれると言ってもいい質問なので、何度もイメージトレーニングしておきましょう。各質問の意図や回答のしかたについては、上記のサイトにより詳細が書かれています。
このサイトに書いてあることが分からないという人は、もう少し事前に英語力を磨いた方がいいかもしれません。
自分が受ける会社に聞かれそうな質問、その回答を用意して丸暗記する
面接で聞かれそうな質問の例は、ただ読んで理解するだけではなく、自分の回答も準備した上でそれを覚えるくらいの気持ちで何度も唱えましょう。自分の回答を丸暗記するくらい練習すれば、面接当日にその質問を聞かれた時緊張していてもスムーズに答えられるはずです。
また、先ほど上に書いた質問例と回答例は一般的なもので、実際にはあなたが受ける企業の業種や職種に関するより具体的な質問もあるのではないかと思います。
一般的な質問に対する自分の回答だけでなく、応募先企業に即した想定質問も自分で作り、その回答も事前に用意しておきましょう。もちろん、英語面接の場合全て英語でです。
初めて英語で面接を受ける場合は英語で何と言うのか分からない専門用語もあると思いますので、そういう時は必ず事前に調べておいてください。
応募先で求められる英語力にもよりますが、もし高い英語力が求められる企業の場合、自分の仕事の英語が分からないと受かるのは難しいでしょう。もしさほど高い英力が求められない場合、自分の仕事の英語をビシっと言えれば好印象を与えること間違いなしです。
分からない時は曖昧な微笑みは厳禁。Yes / no question で相手の意図を導き出す
さて、準備を万端にしたらいよいよ面接を受けることになりますが、面接中はどんなに緊張していても必ずハキハキと話すようにしましょう。これは日本の企業の面接でも同じですね。話す時は相手の目を見て話します。日本では相手の目を凝視しない方がいいとされますが、欧米では相手の顔を見ないで話すのは失礼にあたります。
また、相手が言ってきた英語がわからなかった場合、無言で微笑んで首をかしげるのは絶対にやめてください。面接を受ける場所が日本の場合、外国人の面接官も日本人の無言の微笑み(笑顔でごまかす)に慣れている場合がありますが、海外で受ける面接の場合は何で無言で微笑んでいるのか相手には理解できません。
分からない時は、しっかり聞き返しましょう。2〜3回なら聞き返しても問題ありません。それでも分からない場合、正直に “I’m afraid I did’t follow what you said.” と言った上で、分かった部分だけをつなぎ合わせて “Did you say XXX?” のように聞き返します。
この時、できれば相手が yes か no で答えられる形にすることが望ましいです。そうすれば、相手がこの後言うことが聞き取れなくても、yes か no かの二択によって正解を絞り込んでいくことができるからです。
時間が限られた面接の中であまりしつこくこのやり取りをするとコミュニケーション能力に難ありと判断されてしまいますが、適度なやり取りならむしろコミュニケーション能力の高さをアピールすることができます。
外資系は落ちてもまた受けられることが多い
さて、頑張って準備をして受けた面接ですが、落ちるとがっかりしますよね。でも安心してください。外資系の会社は落ちてもまた受けられることが多いです。これはグローバルな日本企業でも同様です。
会社にもよると思いますが、実力を磨いてまた受け直すことはできるので、落ちたら終わりとは思わずに頑張ってください。
また、一つのポジションに落ちても別のポジションがないか聞いてみることもできますよ。企業に直接聞くのは気がひけるかもしれませんが、エージェント経由で応募しているなら応じてくれる場合があるので、積極的に聞いてみましょう。結局、最後に勝つのはポジティブで積極的な人です。
最後に:面接は場数が重要。鍛錬あるのみ
いかがでしょうか?少しでも英語での面接をする上での参考になれば幸いです。
面接は、日本語でも英語でも同じですがとにかく場数を踏むことが重要です。どんなに事前に情報収集しても慣れていないと本番に失敗してしまうことはよくあるので、転職したい場合まずはいくつか企業を受けてみてください。
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