以前、私がTOEIC970点を取れるようになるまでにしたことという記事である程度書きましたが、私は独学で英語を身に付けました。
ただ、上記の記事にはどうやって実際英語を話せるようになったかについてはあまり詳しく書いていなかったので、今回は時系列で私がいつどのレベルの英会話ができるようになったか、またどの方法で上達したかを追っていきたいと思います。
独学で英語の読み書きだけでなく会話もできるようになりたいという方は是非参考になさってください。
英語独学時代(学生)
私は主に大学生の時に英語を勉強していました。各時期とレベル、使った勉強法は以下の通りです。
大学1年生:TOEIC推定400点
英語を勉強し始めのこの頃は、まだ会話も日常会話だけ、映画なんて到底分かるレベルではありません。この時使った勉強法は以下の通りです。
好きな映画を観まくってセリフを丸暗記する
これは冒頭で書いた記事にも書きましたが、映画のセリフを丸暗記するのはかなり有効です。たとえ丸暗記であっても、その映画で使われるセリフは丸ごと自分のものになるからです。
日本人同士で英語を話す
一見恥ずかしいことのように思えますが、英語を勉強している日本人同士で英語を話すのは、まずは英語を話すという行動自体に慣れるには非常に有効な手段です。もちろんネイティブがいればそれに越したことはないですが、ネイティブと話した場合相手の速さについていけないこともあるので、レベルが低いうちは同じレベルの日本人同士で話すのが最適です。
海外に行って英語を話す
これも相当有効な手段です。私は当時メールで海外の友達と文通していたので、旅行で実際に会って話すことで英語脳は活性しまくりです。是非いろんな友達を作ってみてください。(自己責任で!)
この勉強法で、1年間でTOEICに換算して約200点ほど上がりました(TOEFL PBT 450点→510点)。そんなに?!と思うかもしれませんが、他の学生が合コンで遊びまくっている時に私は全時間を費やしてひたすら映画を見たり辞書片手に英語でメールを書いていたので、努力に見合った上達だと思います。
大学2年生:TOEIC推定600点
この頃になると、ネイティブとも一対一なら会話はできるようになってきて、同じ時期に勉強を始めた日本人と話していてももうあまり手ごたえが感じられないようになってきました。
ある程度レベルが上がったら、レベルの高い相手と話すようにするか、いっそ自分よりレベルの低い相手に教えるくらいの気持ちで話すのがいいと思います。
私は大学時代は人に教えようと思ったことはありませんでしたが、教えることを意識することでより自分の英語力も上がると思います。
さて、この頃私が意識的に使った勉強法は以下のものです。
ディクテーション(シャドーイング)
これは英語を聞いてそのまま言っている内容を繰り返すことです。このトレーニング自体は、話せるようになるためというよりは聞き取りやすい流暢な英語を話せるようになるため、また発音やアクセント改善のためといった意味合いが大きかったです。
更に、できればCDやニュースなどで言っている英語をテキスト無しでディクテーションできるようになればリスニング力も飛躍的に上がるのでおすすめです。
ロールプレイング
NHKラジオでも書店で売っている英語の教材でもいいので、会話形式のセリフの中の登場人物になって、自分ならどう返すかをCDに合わせて英語で行うトレーニングです。これも、話す相手が限られる独学において応答能力を鍛えるには相当有効です。
話せるようになるには自分自身で話す訓練をすることが一番重要です。リスニングやシャドーイングだけをどんなにやっていても応答能力が上がらなければ話せるようにはならないので頑張りましょう。逆に、応答能力さえあれば多少英語力が劣っていても話すことはできます。
大学3年生:TOEIC推定800点
この頃になるとある程度専門的な話もすることができるようになりましたが、会話という意味では話す相手がいなかったためこれまで以上のトレーニングはあまりできませんでした。
3年生の時は、ひたすらこれまでの勉強法を続けたり、語彙力を鍛えたり本を読んだりして英語の総合力を上げていました。結果、それによってすでに基礎力のあった会話のレベルも上がることになりました。
大学4年:TOEIC910点(初受験)
4年生の時も3年生の時と同様の勉強法でした。この時は大学の勉強や卒論が忙しかったのであまり英語に費やす時間はなかったと思います。
ただ、卒業間近になって始めて受けたTOEICでいきなり910点が取れたのはとても嬉しかったのを覚えています。
社会人時代
さて、いよいよ大学も卒業し、英語を使う仕事に就職することができました。社会人になってからは、毎日仕事で英語を使うようになったこともあり、学習は終了。ここからは仕事で英語力を磨いていくことになります。
しかし、ここから挫折も味わうことになります・・・。
新卒(TOEIC910点):仕事はできるがネイティブ同士の会話は口を挟めない
私が入った会社は、半分が外国人(主にアメリカ人)、半分は留学経験があったり帰国子女の日本人で全員英語は超絶ペラペラというとんでもない会社でした。
私もペラペラではあったのですが、自信がなかったせいで英語ができない人のように思われてしまい、ずいぶんと悔しい思いをしました。しかも、それを裏付けるかのように、ネイティブ達とランチに行っても言っていることは分かってもうまく話に入れないので余計に英語が苦手な人と思われてしまいました。
積極性がなかったせいで残念なことをしたと思います。
でも、ネイティブと対等までは行きませんが、日頃の英語でのメールや電話会議は元々の英語力のお蔭で特に問題なくこなしていました。
社会人2年目、いきなり海外出張でメディア会見の通訳を任される
そんな時に転機が。海外でのメディア会見で通訳を任されてしまったのです。仕事自体は問題なくこなしたのですが、社会人2年目の私には荷が重すぎる仕事で体を壊しそうになってしまいました。
でも、その仕事の実績もあってか、その後は社内での通訳や海外からの研修生の管理など難易度の高い仕事をどんどん任されるようになったので結果としては良かったのかなと思います。
自信の無さは払しょくできてきました。
数年後、転職:TOEIC930点
さて、そんなこんなでその職場では数年勤め、転職をすることになりました。転職先での証明のため数年振りにTOEICを受けたのですが、数年間鍛え上げたのでさぞかし上がっていることだろうと勇み足で臨んだにも関わらず上がったのはたったの20点・・・(910→930点)。
正直非常に残念な気持ちでした。数年でたった20点かよ・・・。
ただ、この頃には複数のネイティブとの会話にも入れるようになりましたし、通訳や電話会議はもう楽勝でした。TOEICの点数には反映されなくても、数年間の経験は確実に生きています。
更に2年後、転職:TOEIC945点
最初の会社を転職後、外国人が半分以上で英語が公用語というチームの管理職をしていたのですが、そのお陰もあってか辞める頃にはTOEICは945点に上がりました。この頃になるともう複数のネイティブや外国人が一気にワーー!!っと喚き散らしても英語で論破できるようになり、もう自信も揺らぎないものになっていました。
転職後、英語漬けのプロジェクトで更に転機が:TOEIC970点
外国人チームの会社を辞めてからは別の会社に入りましたが、ここでは海外出張が多いプロジェクトに配属されました。英語での電話会議も毎日で、これまで以上に一日中ガッツリ英語ばかりを使う生活だったので、日本語は一言も話さないのに英語だけを話しているような日も当たり前になりました。
更に、音の割れた電話会議でソフトウェア開発の技術的な話や難易度の高いビジネス交渉もネイティブと対等な立場で行わなければならなかったので、英語力はこれまでになく飛躍的に上昇しました。
お陰で、配属されて半年経った頃にはTOEICが970点に上がり、もうどんな場面でもネイティブと対等に話せるまでになりました。残念だったのが、この時は諸事情により900点以上が取れれば何でも良かったので、まさか最高点が出せるとは思わず途中で寝てしまったこと。寝ていなければ990点満点だったかもしれないのになあ・・・。
いかがでしょうか。仕事を始めてから飛躍的に上達したということはありますが、独学で勉強していただけでもTOEIC910点でネイティブと高度な話はできるレベルになっていたので、独学でも会話ができるようになることは十分可能だということがお分かりいただけたと思います。
お金を使わなくても外国人の友達を作ったりして英語を話すことは十分可能なので、皆さんも頑張ってください!(ただし友達を作るのは自己責任でね!)