このコーナーでは、私の周りのグローバル人材にインタビューしています。
今回は私の元部下で現在は大手エンタメ会社でバリバリPMとして働くスーパーお母さん、Aさんのインタビューです。Aさんは二児の母でありながらフルタイムでバリバリ働いていて、英語もネイティブレベル。
第一回に引き続き今回も女性、そしてインタビューをしている英語ジョブ管理人自身も女性ですが、決して狙っているわけではなく、グローバルに活躍する人に女性が多いのは事実だと思います。これからグローバルに活躍したい女性は是非参考にしてください。
二児の母でありフルタイムで働くキャリアウーマンの鑑
英語ジョブ管理人エンドゥー(以下「エンドゥー」):まずは簡単な自己紹介をお願いします。
Aさん:私は元々あるエンタメ会社に憧れていて今でも将来はその会社に入るのが夢なんですが、今は別の大手エンタメ会社でプロジェクトマネージャーをしています。以前はエンドゥーさんの部下として指導してもらっていたので変な感じがしますね(笑)。
エンドゥー:懐かしい思い出ですね(笑)。私はAさんがこんな素晴らしく成長して本当に嬉しく思います。私はAさんの会社はかなり前に辞めたわけですが、今も業務の内容は前と同じですか?
Aさん:はい、今はリーダーになりましたが、基本的には同じ職種です。自社の商品を海外向けに作り直す仕事ですね。私はその工程管理をしていて、ヨーロッパやアメリカの子会社のメンバーを日本からディレクションするので、彼らと毎週英語で電話会議をしています。
エンドゥー:相変わらずなわけですね。あの時代と技術の発展に伴ってどう業務が変わったのか是非聞きたいところですが、それはまたの機会に(笑)
フルタイムでも夫のサポートでやっていける
エンドゥー:でも、お子さんを2人も育てながらフルタイムとは大変ではないですか?私と一緒に仕事をしていた時もご長男が小さかったですが。
Aさん:あの頃は時短で働かせてもらっていたので実家や保育園に預けることでやって行けていました。その後、今の夫と結婚したのですが、夫は家事や子育てを全面的にサポートしてくれているので世の中の男性が女性に家事を任せているように働くことができています。
エンドゥー:旦那さんね・・・。彼との仕事は実は大変だったのですが今は主夫なんですか?
Aさん:はい、エンドゥーさんが苦労した元部下のあの彼です(笑)。今は主夫をしていて、家事は本当によくやってくれていますよ。最初の子供も、彼の子ではないですがよく懐いているので助かっています。日本人だったら主夫になるのは嫌がると思うんですが、夫はフランス人なのでその辺には全く抵抗がないみたいで。まあ、どちらにせよ私はどこの国の人であっても女性ばかりが家事も育児も仕事もするものと考えている人と結婚するのは無理ですね。
エンドゥー:私も3万パーセント無理です(笑)。でも、それって旦那さんもフルタイムだったら今のように働いているのは難しかったかもしれないということなんでしょうか?
Aさん:残念ながらそうかもしれません。今の日本では欧米と比べると育児の支援が圧倒的に不足していて、夫婦のどちらかが自分のキャリアを犠牲にするか、よほど時短や定時上がりがしやすいところで働かない限り子育ては難しいと思います。私は最初の子供をアメリカで産みましたが、アメリカでは心置きなく働くことができました。
エンドゥー:ですよね。Aさんの会社は日本の中では比較的働きやすいですが、やはり欧米基準に追いつくのは難しいですね。
海外子会社とは全て英語、社内の部下も半分は外国人
エンドゥー:さて、Aさんの職場をよく知っている私が改めて聞くのも変ですが、職場の雰囲気について少し教えてください。半分は外国人で本当にインターナショナルですよね。
Aさん:はい、東京本社がインターナショナルなのも相変わらずですし、欧米の子会社とも相変わらず毎週英語の電話会議でケンケンガクガクやっています(笑)。東京本社の社員も今でも半分くらいは外国人ですし、日本人もほとんど全員帰国子女か留学経験があります。東京本社では日本語を使うことも多いですが、公用語は日本語と英語半々ですね。ただし、私がいる海外部門だけですが。
エンドゥー:よく覚えています。私がいた頃は、全く海外に住んだことがないのは私とあと一人の合計2人だけだったんですよね(笑)。私も英語は普通にできたんですが、何かあの職場って少しでも英語を間違えると笑われるような雰囲気があって・・・。お陰でしゃべれるものもしゃべれず精神衛生上ちょっと良くない環境でした。
Aさん:私はあまり感じませんが、日本人でそう言っている人は多いですね。確かに、外国人や帰国子女がそれ以外の日本人の英語に批判的だというのは私も感じます。
エンドゥー:仲良くすればいいのにね・・・。でも、あの会社を辞めてから私は瞬く間に自信を取り戻して、今ではどこに行っても堂々と英語を話せるようになりましたよ(笑)。まあ、私のことは置いておいて。
欧米子会社とリモートで仕事をするのは慣れているので苦にならない
エンドゥー:欧米の子会社をリモートで束ねることについてはどうですか?遠くにいて大変だと感じることはありますか?
Aさん:全くないですね。私が入社した時からそれが当たり前でしたし、近くにいなくてもプロジェクト管理ツールや電話会議で十分対応できるので、遠くにいることで大変だと感じるのは、たまにアメリカ、ヨーロッパ、日本の3拠点で電話会議をしなければならない時ぐらいです。この3箇所で時間を合わせるとなると時差のせいで絶対誰かが業務時間外に対応しなければならなくなりますから・・・。
エンドゥー:とてもよく分かります。それは私の今の職場でも同じで、アメリカ、ヨーロッパ、日本で同時に電話会議をするのはなるべく避けています(笑)
Aさん:今ってネット環境もプロジェクト管理ツールもしっかり整っているんだから、気の持ちよう次第でいくらでもリモート対応できるんですよね。日本ではみんな同じ場所で同じ時間帯に揃って仕事をしないと仕事をした気にならないみたいな文化があるので早く変わったらいいのにと思います。
エンドゥー:本当におっしゃる通りです。でも、Aさんが今も変わらず電話会議でアメリカやヨーロッパと連携してバリバリ仕事をしていることがわかって何だか安心しました。今日はどうもありがとうございました!
■グローバル社員インタビュー記事
英語ジョブ管理人が国際的な仕事をする元同僚や友人に行ったインタビューの記事です。
- グローバル社員インタビュー①外資系金融会社女性部長Yさん
- グローバル社員インタビュー②大手エンタメ会社のスーパーお母さんKさん
- グローバル社員インタビュー③大手自動車メーカーOさん
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