英語を使って転職しようと思うと、日本で普通に就職・転職しているとあまり聞きなれない言葉がたくさん出てきます。
今回はグローバル系企業の転職でよく耳にする用語を英語・日本語まとめてご紹介しますので、参考になさってください。
Resume
フランス語起源の英語で「履歴書」のことです。大学で配られる「レジュメ」と同じ単語でつづりも同じですが(厳密に言うと résumé ですが)、この場合大学で配られる概要が書かれた紙のことではないので注意しましょう。
英語では「レザメ」に近い発音で、外資系企業に応募する時には必ず必要になるものです。
日本の履歴書と意味は同じですが、 英文履歴書は日本の履歴書とは全く形式が違うので、英語圏で一般的な様式で作ることをおすすめします。
英文履歴書の書き方はこちらの記事をご覧ください。
CV
これも履歴書のことです。元はラテン語の curriculum vitae という言葉で、CVはこれの略です。「シーヴィー」と発音します。
Curriculum はご存知「(教育)課程」を意味するカリキュラム、vitae は「生命、人生」という意味(複数形)なので、直訳すると「人生の課程」という意味になりますね。
さて、ここで気になるのが resume とCVの違い。どちらも日本語にすると「履歴書」ですが、 resume とCVは厳密には別物です。
Resume は、どちらかというと短めでA4サイズ1ページ程度にあなたのスキル、経歴、業績をコンパクトにまとめたもので、CVはより詳細にあなたの経歴をまとめたものです。アメリカでは resume 形式、ヨーロッパではCV形式が取られる場合が多いですが、日本ではグローバル企業への応募であってもどちらも同じ意味で使われることもあります。
心配な場合は、応募時にエージェントに聞いてみましょう。
Job interview
面接のことは英語で “job interview” と言います。ただの interview と言うこともあるので、この言葉がエージェントの口から出てきたらいよいよ企業との面接が近づいてきた証です。
面接官は “interviewer”、面接を受ける人は “interviewee” なので合わせて覚えておきましょう。
JD
Job description の略です。「女子大生」ではありませんよ!
これに当たる日本語はあまり聞きませんが、「職務記述」とでも訳しましょうか。就職・転職する際自分の職務の範囲を明細に記して雇用主と合意するためのものです。
欧米では日本よりも明確に従業員の業務範囲が決められているので、雑用を頼もうものなら “that’s not in my JD!” と怒られたりします(JDと略さないことも多いです)。
募集要項のことを job description と言う時もあります。
Candidate
直訳すると「候補者」。転職希望者のことです。英語を使った転職では、あなたは企業や人材紹介会社からは “candidate” と呼ばれることになります。”Applicant”(応募者)と呼ぶこともあります。
カバーレター
英語で書くと cover letter で、履歴書に添付する担当者宛てのメッセージのことです。日本語だと「自己PR」と呼ばれるものに近いですが、より手紙やメールに近い形式で、担当者に宛てて応募先企業への思いや自分の強みを伝えた上、選考よろしくお願いしますということを添える場合が多いです。
日本語でもグローバル転職市場では「カバーレター」として知られつつ言葉です。
リファラル
通常カタカナなので正式な日本語は分かりませんが、「紹介者」といった意味合いの言葉です。英語で書くと referral です。
現職や前職の同僚や仕事関係の知り合いに対して、応募者の経歴や人となりを照会することです。リファラルを使った転職では、通常の書類選考や面接に加えて、リファラルから応募者のことをヒアリングする形が多いようです。
オファー
採用が決まり、企業から提示される条件やポジションの詳細です。もちろん、年収や雇用形態などの待遇も含まれます。
よく、採用が決まる前に企業から「面接を受けませんか」とコンタクトが来ることや転職サイト上でスカウトされることを「オファー」と言うこともありますが、英語で offer と言った場合採用が決まった時点の条件のことなので混同しないようにしましょう。
人材紹介会社
企業とあなたの間に立って、企業にあなたを売り込んでくれる会社のことです。「人材派遣会社」と混同されがちですが、全く別物なので間違えないようにしましょう。
人材紹介会社について詳しくはこちらの記事で書いています。
転職支援サービス
人材紹介会社が転職希望者に対して提供する英語転職.comのようなサービスのことです。
あなたのキャリアに合った求人を探してくれたり、履歴書の書き方や面接の受け方をアドバイスしてくれるサービスを総合して転職支援サービスと呼びます。
利用者(転職希望者)に対しては一切費用がかからず、採用が決まったら採用側の企業から人材紹介会社に対して報酬が支払われる仕組みです。
転職エージェント
人材紹介会社であなたの担当になる人のことです。
ただのエージェント、キャリアコンサルタント、ヘッドハンターなどとも言います。会社によっても呼び方が違いますが、英語では agent と呼ぶのが一般的だと思います。
日本の転職市場とは一味違った用語をしっかり覚えて、グローバル企業への転職に役立てていただければと思います。