ビジネスで急に英語が必要になった!でも英語なんて全然分からない!という人の強い味方。
アルク「ヒアリングマラソンビジネス」をレビューしてみました。
アルクヒアリングマラソンビジネスとは?
仕事で英語を使わなければならなくなった人の一番の悩みはプレゼンテーションや会議の英語が聞き取れないということだそうです(アルク調べ)。
そんな現場の声から生まれたのがこの「ヒアリングマラソンビジネス」。プレゼンや会議だけでなく、電話応対や契約交渉など、様々な場面を想定した豊富な会話音声を聞いてビジネス英語がわかる耳を鍛えるための通信講座です。
使われる会話テキストは製造、ITなどなど様々な業界に対応しているので、どんな業界の人が聞いても頭に入りやすい作りになっています。
また、「リズムリスニング」と「ロジックリスニング」という2種類のリスニング手法を取り入れてビジネス英語で確実に要点を聞き取る能力を得ることができます。
英語には日本語のような高低差ではなく単語やフレーズごとに強弱があるため慣れないと日本人には聞き取ることが難しいですが、これをリズムリスニングでリズムを意識しながら聞くトレーニングをすることで全体を聞き取りやすくします。
ロジックリスニングとは、日本語とは全く違う英語の構成を理解することで、どこを聞けば相手の言っていることの要点が分かるのかが分かるようになるトレーニング方法です。
急きょ英語が必要になったビジネスマンのための教材
ヒアリングマラソンビジネスは、仕事上どうしても英語が必要になった人が短期間で成果を出すための教材です。
英語の教材は世の中にたくさんありますが、レストランでの会話や話題の映画を聞いてもビジネスができるようにはなりません。
更に、ビジネスではこちらがネイティブではないことを相手もある程度配慮してくれますが、相手が言ったことをどれだけこちらが理解しているかは相手にはわかりません。
このため、重要な契約の条件を聞き間違えたがために自社に不利な契約をしてしまうということだってあり得るのです(私も英語がまずまずの同僚の非常に重大な解釈ミスを指摘して間一髪だったことがあります)。
日常会話なら間違えても損害が発生することはありませんが、ビジネスなら大きな損害も解釈一つでいくらでも発生します。
ヒアリングマラソンビジネスはそんなミスを防ぐためにもビジネス英語の耳を徹底的に鍛えるための講座なので、どうしても英語が必要なサラリーマンの強い味方になります。
また、ビジネス英会話は実はある程度固定の表現さえ覚えてしまえば一通りの業務はこなせてしまう局面もあります。日常生活のあらゆる場面の表現を覚えなければならない日常会話よりも幅は狭いですからね。
ということは、ビジネスの英語力は総合的な英語力を上げるよりもずっと簡単だということです。
今全然英語ができなくても、3か月間みっちりヒアリングマラソンで耳を鍛えれば、簡単な電話会議くらいならできるようになると思いますよ。独学で英語を勉強して今はバリバリ英語で電話会議をしている私がその証です。
義務教育で英語を習った人なら誰でも受講可能
他の教材にはだいたいTOEIC○○○点以上が受講の目安と書いてあったりしますが、ビジネスはあなたがそのレベルになってくれるのを待ってはくれません。
本物のビジネスが分かるようになるための教材なので簡単ということはないですが、録音内容全文のテキストや和訳は載っていますし、単語も丁寧に説明されているので、義務教育で英語を勉強してきた人なら頑張れば付いていくことはできると思います。
例え付いていけなくても、文章を見ながら辞書を調べてでも付いていきましょう。もしどうしても英語の仕事を任されたなら、そのくらいしないと分かるようにはなりません。
私が聞いた限りだと、録音の内容を理解するにはTOEIC500~600点はほしいところですが、それ以下であっても上述の通り日本語と英語で全文が掲載されているため頑張れば付いていけるはずです。
意味が分からなくても、論点がどこで述べられているのか、どこを重点的に聞くべきなのかが丁寧に説明されているので、何度も聞くうちにわかるようになるはずです。頑張ってください。
TOEIC対策シリーズのような座学型
ヒアリングマラソンビジネスは、ヒアリングマラソンという名前ではありますが1000時間ヒアリングマラソンと中身は全然違います。
1000時間ヒアリングマラソンは毎月時事ネタ満載で新しく作られたテキストを雑誌のような感覚で読み・聴きする教材ですが、ヒアリングマラソンビジネスはすでに出来上がっているテキストを毎月1冊、合計3か月勉強するものです。
TOEIC対策コースと同様テキストを見て音声を聞き、決められた課題をこなすことになるので、好きなところをつまみ読みする1000時間ヒアリングマラソンとは全く形式が違いますね。
ヒアリングマラソンビジネスはこんな人におすすめ
さて、ヒアリングマラソンビジネスが仕事で英語が必要になった人のための通信講座であることはすでに書きましたが、どんな人に向いているのかもう少し詳細に見てみましょう。
私がヒアリングマラソンビジネスをおすすめするのはこんな人です。
- 義務教育で英語を勉強した人なら誰でも
- 英語が苦手なのに仕事で急に英語を使う必要が出たので、短期間で勉強する必要がある人
- すでに仕事で英語を使っているけど言語の壁のせいでコミュニケーションがうまく取れない人
- これから英語を使って仕事をしたいけどビジネスで英語を使ったことがない人
- 英語圏に留学していたので日常会話はできるけどビジネスは経験がない人
特に注目したいのは太字の2点。これから英語を使った仕事をしたいという人は、今英語が得意でも苦手でもまずはビジネスレベルの英語ができるようになる必要があります。
例えばあなたのTOEICの点数がまずまず高かったとして、英語を活かした仕事をしようと企業の海外事業部に入ったとします。そうすると、入った先の会社の人は当然あなたは英語ができるものと期待しますよね?でも、実際できるのはTOEICだけ、本物のビジネスの経験はゼロだったとしたらどうでしょうか?
周囲の期待とは裏腹に、ビジネス英語が全然分からない姿を露呈することになるんです。厳しい言い方ですが、本物のビジネスはTOEICとは全く別物なので、私の周りにも苦労している人が何人もいます。
また、留学していたので日常会話はできるけどビジネスの経験はないという人も要注意。留学していて英語力に自信があるからこそ、挫折した時のダメージは計り知れないもののようです。それだけ、ビジネスと日常会話は全然違います。
このため、これから英語を使って仕事をしたい、する必要があるという人はまずはビジネス英語の基本を身に付けることを強くおすすめします。
私が独学で英語を勉強してビジネスでも成功したのは、学生時代で時間があるうちにいくらでも勉強できたことが大きいので、そうでない人は短期間で集中的に勉強するのが良策です。
教材の内容
次は、教材の中身について。アルクヒアリングマラソンビジネスの教材は以下のような構成になっています。
学習期間が3ヶ月なので、月に1冊のテキストブックを使うことになりますね。
- コースガイド 1冊(A5、23ページ)
- テキストブック 3冊(A5版、104ページ)
- CD 8枚
- 別冊『インタビューブック』 1冊(A5、63ページ)
- 別冊『リスニングメモ』(88ページ)
- マンスリーテスト 3回分
教材は宅配便でまとめて届く
ヒアリングマラソンビジネスを注文すると、宅配便でアルクのロゴマーク入りのダンボールが届きます。教材は一括発送なので、全ての教材が一度に届きます。
同じヒアリングマラソンでも1000時間ヒアリングマラソンは毎月届くので勘違いしがちですが、ヒアリングマラソンビジネスは一度に届くので覚えておいてくださいね。
↑こんなダンボールに入ってきます。
学習の進め方
アルクヒアリングマラソンビジネスは、テキストブックを毎日40分、1週間に4回勉強することになります。週末にまとめてやることもできます。
これが1ヶ月分のカリキュラム↓2日で1つのユニットを学習します。
毎日のテキストはこんな感じ↓
↓これはリズムリスニングのユニットですが、CDの音声がきちんとテキストでも書かれています。
2週目と4週目の終わりにはレビューテストがあり、更に1ヶ月の最後には毎月マンスリーテストを解いて力試しをします。このテストは学習者向けのオンラインポータル「テストコ」か郵送でテストを送り、採点してもらうことができます。
このテストは修了証を出してもらうためには必須なので頑張って解きましょう。
気になる費用は?
アルクヒアリングマラソンビジネスコースは33,524円です。1日あたり686円になる計算ですね。
アルクの他の講座と比べると、お得度は少し低めかもしれません。
それでも、今すぐビジネス英語を身に付ける必要があるという人にはこれ以上の選択肢はありません。
私は、教材やその価値は結局今自分に何が必要なのかとその成果が望めるかどうかに大きく依存すると考えているので、すぐにでも仕事で英語ができるようにならないといけない人にとって、確実にその成果を出してくれるヒアリングマラソンビジネスは非常に大きな価値がある教材だと思います。
すぐにビジネス英語を覚えるなら、迷っている暇はありません。すぐに始めてみましょう。
アルクヒアリングマラソンビジネスQ&A
Q1:本当にビジネス英語ができるようになるの?
A1:ビジネス英語と一言で言ってもその範囲や難易度は仕事にもよるので、3か月の講座だけで全てができるようになるとは到底言えません。ただ、きちんと受講すれば仕事で英語を使う上で最低限必要な基礎力は身に付きます。少なくとも、会議を聞いたり相手との意思疎通はある程度できるレベルになると思います。
Q2:マンスリーテストは毎月遅れずに提出しないといけないの?
A2:はい、マンスリーテストは決まった締切までに提出する必要があり、間に合わなかった場合は別途オンラインの問い合わせフォームから解答と解説のみ受け取ることになります。毎日の勉強は多少遅れても週末などに取り返すことができますが、毎月のテストだけは必ず期日を守るようにしましょう。
Q3:マンスリーテストを提出しないとどうなるの?
A3:毎月のテストを提出できなかった場合、修了書が発行されないことになります。また、テストを提出できなければ当然採点もされないので、自分の実力を確認することができず、大きな損となってしまいます。テストは毎回提出するようにしましょう。テストは会員専用サイトから簡単に提出できるので、郵送のわずらわしさは一切ありません(郵送することも可能です)。
まとめ:今すぐビジネス英語が必要な人には必須の強い味方
アルクヒアリングマラソンビジネスの特徴をまとめると、以下の通りです。
- 近い将来英語を使った仕事をすることが決まっていてリスニング力を上げることが急務な人にはこれ以上ない選択肢
- TOEICの点数が高いだけの人や留学経験があって英語の日常会話だけができる人がビジネスの基礎を身に付けるのに最適
- 決して簡単ではないが、義務教育で英語を勉強した人なら誰でも受講可能
ビジネスで英語を使う必要があるけどその土台がないという人なら誰にでも向いているということになりますね。
仕事で英語を使いたいならTOEICや日常会話だけができても務まりません。是非、短期間で集中的に土台を築きましょう。
33,524円(税込) ※3,240円(税込)以上購入で国内送料無料
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